「鎌倉 うごかす文庫」のご紹介

ネクラの、ネクラによる、ネクラのための本屋

 
はじめまして店主のおーじーと申します。
ご来店頂きましたこの本屋は、自他共に認める生粋のネクラ店主が営む、
<ネクラ人のための>隠れ家的本屋です。
営業は24時間、365日(性格が暗いだけあって、かなりのブラック本屋です)。
インターネット環境さえあれば、昼夜、場所を問わず、地球のどこからでもご来店頂けます。

 ネクラ店主の願いはたったひとつ。
「この本屋にご来店頂いたお客様のこころがどうか1mmうごきますように...」
その1mmは前進である必要はありません。
後ろでも、下でも、斜めでも構いません。
水面を波紋がどこまでも繋がっていくように、
<最初の1mm>のうごき、変化のきっかけとなれたなら、これに勝る喜びはありません。
この本屋で知って頂いた本を、当店でお買い上げ頂く必要はございません。
他の新刊書店、ネット販売、古本屋等、
お客様のお求めやすい媒体でご購入頂けたらと思います。
それがネクラ店主の<志>であり、<心意気>です。
 
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 ネクラ流  持続可能な社会

「問題は明るみに出された。
 だから、社会にとって好ましいもの、
 もはや好ましくないものを見ることができる。
 そのおかげで、
この世界の好ましい将来像を決めることができる」 

 
「絶望にも才能がいる」、小林秀雄さんの言葉です。
「鬱は大人のたしなみですよ。それくらいの感受性を持っている人じゃないと、
俺は友達になりたくないから」、これはリリー・フランキーさんの言葉です。
<ネクラこそが世界を変える存在である>
私が本気でそう考える根拠こそこれらの名言です。
 
日本の社会にあっては、誰もが自分の「弱さ」を隠そうとします。
もし、それが知られでもしたら、もう全てが終わってしまうかのように。
「そんなの当たり前じゃないか!」心が自然と反応します。
私たちはなぜ反射的にそう思ってしまうのでしょう???
少し考えてみませんか??
 
ネクラ店主は、太宰治や芥川龍之介が大好きで、
彼らの本があったからこそ、心を正気に保ち、
なんとかここまで生きて来ることが出来ました。
彼らの遺した作品が私の心を救ったのは、彼らが強い人間だったからではなく、
むしろ自分にそっくりなくらい弱くて、ネクラな精神を持っている人物だったからです。
太宰の、芥川の弱さや苦悩は、私を救ったのに、
私の、そして貴方の弱さや苦悩は、同じことが出来ないのでしょうか???
 
弱さは人に知られたらおしまいですか??本当に???
むしろ、はじまりではないですか???
 
この本屋は、貴方を、新しい貴方に変えようとする本屋ではなく、
貴方を本来の貴方に戻すためにだけにある本屋です。
 
「心の機微を感じとる高感度のセンサー」「物事の本質を深く捉える思考力」
「ネガティブさと根気強く向き合う対話力」...
これらはネクラ人に備わる愛すべき属性です。
「弱さ、苦悩は罪なりや...」太宰治は絶叫しましたが、
罪どころか、貴重な貴重な宝石である!! とネクラ店主は今日も考えています。
 

 本屋をMY寺院に

個人的に今の日本人に最も必要なものは「お寺」、
あるいは「お寺の機能」を備えた何かしかであると思っています。
 
「雑音(ノイズ)を遮断して、静かに自分の内面を見つめられる空間・時間」
「時代という集合意識の洗脳を解きほぐすヒントをくれる空間・時間」
 
本屋はまさにそんな空間・時間を与えてくれるひとつの<場>ではないかと思います。
時代の変革期の真っ只中で、我々は常に問いかけられています。
 
「あなたにとって<これからの時代>本当に価値のあるものとは何ですか???」
 
その答えは外側にではなく<内側>にあるのではないでしょうか?
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おーじー

 店主

 
ネクラ本屋の店主 兼 (手描きPOPの)ポップアーティスト。
黄色ロゴの某大手CD販売店にて手描きPOPの真髄に触れる。
某書店チェーンのサラリーマン時代、自身の手掛ける書棚に足繁く通って下さるお客様たちから、「ネクラの、ネクラによる、ネクラのための本屋」の発想を得る。
独立の後「鎌倉 うごかす文庫」プロジェクト始動。
「本屋をMY寺院に」をテーマに活動中。

 

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